高度経済成長の流れとバブルについて

こんにちは。

今日は、高度経済成長とバブルについてです。


【高度経済成長】

太平洋戦争に敗北した日本でしたが、経済成長のきっかけは思わぬところからやってきました。朝鮮戦争です。1950年、当時のソ連が支援する朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)とアメリカが支援する大韓民国(韓国)の間で戦争が勃発します。

この戦争中、アメリカは戦争に必要な物資を日本に生産させ、大量に購入した為に日本は空前の不景気から抜け出し、復興の足がかりを得ることができました。これを朝鮮特需
といいます。

この朝鮮特需のおかげなどもあり、1950年半ばには、ほぼ戦前の水準まで経済状態を回復しました。その後も神武景気岩戸景気と好景気が続き、池田隼人首相は「10年間でサラリーマンの所得を2倍にする」という所得倍増計画を打ち出します。このスローガンは、東京で開催されたオリンピック景気いざなぎ景気と実現しました。

しかし、この景気
も1973年にオイルショックが起きるといったん頭打ちとなります。このオイルショックとは、中東で起きた第4次中東戦争がきっかけです。ユダヤ人が建国したイスラエルという国をめぐっての戦争でユダヤ人とアラブ人の間で争いが起こるのですが、この時、イスラエルを支援する国には石油を売らない!と中東の石油生産国が石油価格を極端に引き上げたのです。そして、日本でも石油の価格が上昇し、石油が原料であるトイレットペーパーまでもが店から消え、工場なども通常の生産が出来ないと混乱が起きるのです。

これにより、高度経済成長はいったんストップしますが、その後も日本の経済は安定して成長していきます。


【バブルの発生と崩壊】

そして、1980年代後半からバブルがやってきました。
このバブル経済の発生と崩壊は、主な要因としては、土地と株が上げられます。

当時は、土地の価格が高騰。この土地を担保に銀行からお金を借り、また土地を買ったり、株を買ったりするわけです。買うほうも本当に土地が必要だったわけではなく、転売や財テクが目的です。
当時は、株や土地の価格がものすごく上がりました。


しかし、そのバブル経済に待ったをかけたのが日銀
です。日銀が金利を立て続けに引き上げました。日銀の金利が上がれば、そこからお金を借りている銀行の金利も上がります。当然、銀行からお金を借りている皆さんの金利も上がります。

債務者は金利が立て続けに上がり焦ってきます。その結果、土地がいっきに売りに出され、土地を買いたい人よりも売りたい人が多くなり、土地の価格が下落しました。

そのため、貸していたお金が返ってこない銀行がいくつも潰れました。銀行が潰れてしまったり、或いは潰れないまでも危険な状態であると貸し渋りというのが始まります。これで、企業はお金が借りられなくなり、すると、民間の人たちの給料も減り、物が売れなくなり、これでバブルが崩壊しました。

【バブルの要因】
プラザ合意による円高ドル安と日銀の動きがバブル発生の引き金にもなっており、当時の原油の価格下落なども一因です。


以上が、高度経済成長の流れとバブルについてです。


とても簡単にまとめました。説明不十分な箇所や間違いがあると思いますが、これで失礼します。